夜空の下に立ち
夜風を受ける
今この時は、これから先に起こる苦難や後悔とは関係がないのだ
春の夜はまだ肌寒い
今この時は、これまでの苦しみや後悔とは関係ないのだ
月など知らぬ
今この時は、これから先起こる幸いや喜びとは関係がないのだ
のどの渇きを忘れていた
今最愛の人がどうしていようとも、どこかでどうしようもない苦しみを抱えている人も、関係がないのだ
自販機に何か飲みたい気分のお茶はないのかと彷徨う
今のどの渇きなどないのだ。
私に安らぐことが許されるのかと揺らいで風拭く
そして
私は今、確かに儚く生きている。
誰とも関係なく、生きている
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